便利な乾太くんですが、導入のハードルが高そう。。
「工事代金別途」って怖いし、そもそもどんな工事があるの?
賃貸物件・マンションに住んでるけど、設置はムリ?
というお客様も多いので、ご参考までに設置例と必要になる部品、オプション品と費用(希望小売価格)をお伝えしたいと思います。
洗濯機の上に置く場合は「専用台(高)」
リンナイ製の乾太くん「専用台(高)」を使用した設置例で、ご要望が一番多いです。
~ メリット ~
・洗濯機の上で省スペース
・洗濯機の上にあるので、動線無しで運用できる
~ デメリット ~
・洗濯機から衣類が取り出しにくくなる(もぐり込む体制)
・乾燥機に出し入れがしにくい
・スタンダードタイプ(特に8kg)の場合は、奥のフィルターに手が届かない
・後ろの窓が使えなくなる(窓がある場合)
・メーカー純正の台が高額。。
当社でも、台等のオプション品は一定の割引をさせて頂いてお見積り致しますが、やはり高額になりがちです。
スペースがあれば「専用台(中)」!
発売当初は「いる?」と思われた「専用台(中)」は、スペースが許す場合はオススメです。
~ メリット ~
・ちょうど出し入れしやすい高さ
・フィルター掃除がしやすい
・乾燥機の下の部分にちょっとした物を置ける(洗濯カゴなど)
~ デメリット ~
・スペースを確保する必要がある
・排気ダクトを天井に通す場合は、ダクトが目立つ(壁に通す場合は問題なし)
外置きなら安定の「専用台(低)」
外置きの場合は、「専用台(低)」が安定していておすすめです。
もちろん、室内で使用しても問題ありません。
~ メリット ~
・安定している(ほぼ揺れない、風などでの転倒の心配がない)
・外置きの場合、排気ダクト工事(壁の穴あけ等)が必要ない
・専用台(低)が比較的安い
~ デメリット(外置きの場合) ~
・本体やカバーが汚れやすい(風で灰等が飛んでくるなど)
・夜使用するには音が気になる(メーカーの説明では図書館並の音)
・洗濯物の出し入れの度に外に出る必要がある
・セキュリティ面(よその人が使うなど)
台は自分で用意してもOK
水平で安定してれば問題ないので、リサイクルショップ等でしっかりしたこたつ台などを買ってきて取り付けたりもします。
別途工務店様にて設計して造作棚をご用意頂いているお客様もいらっしゃいます。
こちらは当社では施工できません(工務店様のご紹介は可能です)ので、別途お見積りとなります。
壁に穴あけOKなら「排気ダクト」!
室内設置の場合、乾燥機からでる排気を外に出す必要があります。
・近くにある壁に穴を開けて「排気ダクト」を設置する(写真の例)。
・天井に穴を開け、天井裏を通って、壁に穴を開けて「排気ダクト」を設置する。
の2パターンになります。
前者は穴あけが1箇所で済みます。本体上部にダクトを折り曲げるスペース(約30センチ以上)が必要になります。
後者は2箇所穴あけが必要になりますが、外壁に面していない場所への設置が可能です。
排湿管セットは、純正のものはそれなりの価格なので、当社では別途仕入れてお安く提供できるようにしています。
最近は高気密住宅も多く、室内が負圧になることで排気ダクトから外気が逆流するのが気になると言ったお声もあります。こういったお悩みに応えて、逆流防止のダンパー付排質口ガイド(乾燥機本体とダクトを接続する部分)が用意されています(通常より3,000円程高くなります)。
ギンギラギンのダクトがいやだ。。という方には、純正で白いカバーが販売されています。
壁に穴あけずに室内置き「窓パネルセット」!
壁の穴あけはNG、でも室内に置きたい(賃貸など)は「窓パネルセット」というものがあります。
窓を少し開けた状態でパネルを挟み込み、その窓を固定してしまうという方法になります。
~ メリット ~
・排気ダクトの穴あけ工事が不要
~ デメリット ~
・窓パネルセット、排湿ホースが若干高額
・窓の開閉ができなくなる
設置できる窓の高さは600mm~1,000mmの範囲になります。
排湿ホースはアコーディオンのように伸び縮み(0.45m~1.5m)できます。
ちなみに、、筆者は賃貸住宅にて排湿ホースを伸ばしてコンロの換気扇まで持っていき、換気扇フル回転で排気を吸ってもらいながら使用していました(衣類のホコリも出てくるので、あまりオススメはしません)。都度お風呂場に引っ張って排気をされるお客様もいらっしゃいました。
外置き、使用時窓あけOKなら「排湿トップ」
「排湿トップ」は、本体上部に取付けて排気を出す方向を決められます。外置きの場合はこれで排気の向きだけ決めて使用することができます。
デラックスタイプの場合は「排湿トップセット」といって、横の吸気カバーとセットになったものが必要になります(希望小売価格¥5,000)。
あまりお勧めしませんが、筆者はこれを使って窓から排気していました。網戸に向けて排気を外に出す、という運用ですが、エアコンの冷気・暖気が逃げる、使用中は外出できない等、不都合が出てきたのでやめて、前述の排湿ホース+換気扇の運用にしました。
外置きの場合は「本体保護カバー」が必須!
外置きの場合は、「本体保護カバー」も必要です。
機種によって希望小売価格が異なります(8kg:¥14,000、5kg:¥12,500、5kgデラックス:¥12,800、3kg:¥12,000)。
雨、風を防いでくれますが、完全防水ではないので、保護カバーがあるからといって雨が打ち付けるような場所への設置はNGです(乾太くんが外で雨に打たれた体験談)。使用する時に、前面だけカバーを上げて(普段は側面とマジックテープで止めてあります)衣類を出し入れし、またカバーをかけるといった運用になります。
基本的には「ガス配管工事」が必要
共通で必要になるのがガス配管工事になります。
ガスボンベの設置、ガスメーターの設置、ガス配管の延長、壁貫通(室内の場合)、ガスコック(元栓)の設置になります。当社にてガス供給をお任せ頂けるお客様には、こちらの工事は無償にて行わせて頂いています(コック1箇所まで)。
ガスコックについては、上記写真(見づらくてすみません。。)のようにガスコンロの後ろについてる元栓と同じような「壁コック」と
床下からガス配管を通す「床コック」があります。どちらのガスコックも設置できる、できないが場所によって異なりますので、ご依頼頂く際は必ず現地を下見させて頂く必要があります。
こちらの記事にも注目!
・これから家を建てるのですが?「新築で乾太くんを導入する時の注意点!」
・うちは、オール電化なのですが?「オール電化住宅に乾太くんを設置する時の注意点!」
・乾太くんはどのタイプがよい?「乾太くんの選び方」
ガス工事ができない場合は「プラコンポ」!
賃貸マンション等で、ガス配管工事が難しいお客様には、室内で使用できる「プラコンポ」というガスボンベで配管工事をせずに使用して頂いています。
プラコンポは取り扱っているガス屋さんはまだ多くないので、頑張って探す必要があります。
通常のボンベと違い、カチッとホースをはめるだけで接続できるので、免許を持っていない一般の方でもボンベの交換が可能です(通常のボンベの接続は免許が必要です)。
デメリットとしては、
・メーター測定の場合よりガス代は高額になりがち
・使い切る最後の運転で、生乾きの洗濯が発生する
・ガスが切れた時に、ガス屋さんが持ってくるまで乾燥機が使えない
など、色々と課題はありますが、それでも乾太くんが使いたい!という、賃貸物件にお住まいのお客様を中心に多数ご利用頂いています。
1本で5kg乾燥機を標準コースで約40回使用できました(測定したときの体験談)。
また、乾太くん本体とガスコックの接続には専用の「ガスコード」が必要になります。
こちらは脱着が安全かつ簡単にできる優れものです。お子様がいたずらで引っこ抜いたとしてもガス漏れしない構造になっています。
寸法
設置場所の検討に、各機種のサイズをお知らせしておきます。
また、設置するにあたって本体と壁、天井の距離を開ける必要があります。
おすすめの設置場所は?
設置場所については間取りなどによって事情が変わってくるので一概にこれがいい、とは言えません。
スペースが許すのであれば、洗濯機の向かい側、あるいは横に専用台(中か低)で設置するのが楽に出し入れできてよいかな、と思います。
が、そんなスペースがあるご家庭は珍しいです。
逆転の発想(?)で、寝室など「洗濯物を畳む部屋」も意外とオススメだったりします。脱水まで終わった洗濯物はコンパクトなので持ち運びしやすく、乾燥後にその場で畳めるので動線的にもよさそうです。乾燥後の洗濯物はふわふわになってかさが増すので、取り出して畳む部屋に運ぶのに若干不便を感じるかもしれないので、意外とアリな設置場所かもしれません(ちなみに筆者はリビングに置いています(笑))。ただし、音はそこそこするので静かな環境を確保したい場合はやめといた方がいいかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
乾太くんは設置が難しいので諦めた、という方も多いようです。
ですが、いいガス屋さんに出会えれば、なんとかしてくれることも多いと思います。
賃貸物件・マンションで利用できるプラコンポは、なかなか普及にいたっていませんが、お客様からのお問合せが多くなれば取り扱いを検討するガス会社も増えると思われます。
ダメ元で「プラコンポで乾燥機使いたい」と言ってみるのもムダでは無いかも^^;
また、設置場所はかなり重要なポイントですので、利便性、予算など色々検討されてみると良いかと思います。
その後のガス代にも注目!
料金自由化もあり、都市ガス、プロパンガス、共に会社によってガス代が異なります。
長いお付き合いになるので、どこに依頼するかは工事費や本体代だけでなく、トータルで検討されることをオススメします。
オススメの記事
・どの機種にしたらいい?「乾太くんの選び方」
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